• 点在する築地松
  • 日本を代表する散居村
  • 反り棟のかやぶき民家
  • 伸びやかな風景

水の張られた田の中に築地松のある農家が島のように浮かんでいる。


北西の風から身を守り、生活空間を守っている。
築地松は端部でお城の石垣のような反りを持つ。


この地方特有の強い棟反りのついた茅葺農家。

築地松に囲まれた散居村
 寛永年間(1624〜44)以降斐伊川の流れが変わり、堆積した土砂により、宍道湖の埋め立てが進み、現在の斐川平野が形成されていった。松江藩は人為的な川違えを行ったりして新田開発を進めた。しかし、たびたび洪水に見舞われたり、季節風に悩まされる地域であった。そのため、出水から敷地を守り、冬の季節風を避けるため植えられた築地松が町のシンボルとなった。防風林に囲まれた屋敷内には、今も茅葺き屋根を持った主屋が多くある。それらの棟はこの地に特有の強い反りを持っており、築地松同様、町のシンボルとなっている。
 近年、松枯れの被害が発生し多くの築地松が枯れてしまった。建物と同じような反りを端部につけた刈込みをするこの風景は後世に残したいものだ。