旧大社駅


旧大社駅待合室
切符売り場も昔のままの姿で残っている。
所在地 出雲市大社町
設計者 曽田甚蔵
 出雲大社の玄関口となる国鉄大社駅であったが、大社線の廃止にともない現在は使用されていない。大正13年に2代目駅舎として建てられた。京都の二条駅に比べると規模はやや小さいが、木造平屋建てで左右対称の外観、両翼部の立面構成など明らかに影響を受けている。

隠岐郷土館
所在地 隠岐郡隠岐の島町
 明治18年建設の旧隠岐支庁であった建物であり、県指定重要文化財。木造2階建てで外壁はすべて板を重ねて横に張っている。隠岐に残る最も大規模な擬洋風建築であり、現在は博物館として公開されている。

松江郷土館(興雲閣)
所在地 松江市殿町
 明治36年竣工の木造2階建て。大正天皇の山陰行啓の折、その奉迎のための工芸陳列所として建築された。車寄せや基礎には大根島産の島石が多く用いられている。1、2階にエンタシスと呼ばれる、中央に膨らみを持たせた柱を巡らせたバルコニーを持つ、コロニアル様式。

益田市歴史民俗資料館
所在地 益田市本町
 大正10年に美濃郡役場として建築された。入り母屋、千鳥破風の和風公共建築。2階建てに見えるが平屋であり内部は高い天井を持つ空間が広がる。現在は益田市歴史民俗資料館として使用されている。

津和野町役場津和野庁舎
所在地 鹿足郡津和野町
 旧鹿足郡役場であるが現在も庁舎として現役である。形態的には旧美濃郡役場の建物と酷似している。津和野の古い情緒ある町並みの中にあって、それにふさわしい表情を持っている。